様々な嗅覚試験法、測定用器材の開発に取り組んできた
においの測定のパイオニアです。
近江オドエアーサービスは、現在の嗅覚測定法が確立される以前から、より精度高く「におい」をはかることに取り組んできました。悪臭防止法に基づく臭気測定だけでなく、消脱臭に関する技術や機器・装置の評価、臭気成分のスクリーニング(概要分析)などにおいに関する様々な分析測定を行っています。
人間の嗅覚を用いてにおいの強さを測定する方法で、においを複合臭として測定することが可能です。
平成7年環境庁告示第63号「臭気指数及び臭気排出強度の算定の方法」に基づく三点比較式臭袋法による嗅覚測定を行います。
当社は、公益社団法人におい・かおり環境協会より第1種臭気測定認定事業所として認定されています(西日本で唯一)。また、当社は臭気判定士の資格申請、更新に必要な嗅覚検査を実施する嗅覚検査機関です。
【第1種臭気測定認定事業所とは】 第1種臭気測定認定事業所とは臭気指数及び臭気排出強度の算定の方法(平成7年環境庁告示第63号)による臭気指数の測定及び臭気排出強度の算定(以下、「臭気指数等の測定」という。)、排出水における臭気指数の測定、無臭室又は簡易無臭室による臭気強度、快・不快度等の試験を実施することが可能であり、さらに特定悪臭物質の測定方法(昭和47年5月環境庁告示9号)について相当の技術を有すると認定した事業所である。(臭気測定認定事業所登録実施規定より) |
当社では悪臭防止法に定められている特定悪臭22物質の測定を行っています。
ガスクロマトグラフ等の分析機器により特定悪臭物質22物質の濃度を測定する方法で、昭和47年環境庁告示第9号「特定悪臭物質の測定の方法」に準拠した機器分析を行います。
当社では、特定悪臭物質の分析以外にも「におい嗅ぎGC/MS」によるにおいの成分に関する分析を行っています。においは、多数の成分からなる複合臭であることが多く、個々の成分によってにおいを感じる濃度(閾値)が異なります。そのため、成分濃度が高い物質がにおいに影響しているとは限りません。
におい嗅ぎGC/MSは、におい物質を機器で定性するのと同時に、個々に嗅ぐことにより、嗅覚を用いて複合臭に含まれるにおい成分の特定に活用しています。
当社には、国家資格である臭気判定士資格を持っている社員が多数おります。
それら臭気判定士による官能評価試験も実施しております。
臭気強度は、においの強さを表す尺度の一つで、においを嗅いで表に示す6段階の臭気強度で表す方法です。臭気指数と比較して、客観性で劣る点がありますが、手軽に測定できる方法です。悪臭防止法においては、6段階臭気強度表示法を基本的尺度としています。悪臭に対する順応が見られることを考慮し、特定悪臭物質の濃度の規制値は臭気強度2.5~3.5の範囲内で基準値が決められています。
においの質を評価するために、においの快・不快度を数値化する方法です。
においの強さより、においの不快性の方が重要な尺度になることもあり、快でも不快でもない状態を中間点(0)として、-4~+4の数値で示す9段階快・不快度表示法が用いられます。
当社では、各種脱臭装置、消臭剤、芳香剤、フィルターなどの消臭性能・脱臭性能の評価試験を受託しております。試験計画のご相談から試験実施、評価、報告まで、技術スタッフが丁寧に対応致します。
実験室での試験から工場などに導入された脱臭装置の試験まで、対応可能です。
フレックスサンプラー固形物用を使用した試験
簡易無臭室を使用した試験
HPLCによる測定
分光光度計による測定