臭気対策/コンサルティングFOUL ODOR TREATMENT

においを「はかる」技術が確かな解決策を導き出す

CASE.1 / ゴミの臭い
清掃工場における対策

概要

当初は臭気管理の目的でプラットホームにエアーカーテンを設置し、外部への臭い漏れを防ぐ計画でしたが、完全に防ぐことが出来ず、近隣住民から苦情が発生しました。以降、「ゴミの有料化」等の行政政策導入により、処理するゴミの量は減ってきたものの、臭気は外へ漏れ、近隣からの苦情はなくなりませんでした。


ゴミバンカー内(対策前)

対策

臭気発生源であるバンカー内のステージ部分に2流体ノズルを取り付け、消臭剤を噴霧しました。さらにプラットホームのシャッター上部に2流体ノズルを設置し、シャッター開閉に連動して消臭剤を噴霧する運転方式にしました。

ゴミバンカー内(噴霧中)

プラットホーム内(噴霧中)

事前に消臭剤適合試験(テーブルテスト)と現場実機テストを行ないました。試験の評価尺度として、「6段階臭気強度」「9段階快・不快度」そして弊社オリジナル尺度の「9段階改善度」を用いた評価により、最も適合性のある消臭剤推奨番手と最適な希釈倍率を選定することができました。

結果

懸念されていた近隣からの苦情はなくなり、同時に場内プラットホームにおける現場作業員の環境も改善することができ、「一石二鳥」の臭気対策となりました。「効果は最大限に、コストは最小限に」の臭気対策目標を理想的に行なえた現場でした。

CASE.2 / 家畜糞の堆肥の臭い
コンポスト施設における対策

概要

堆肥化を行う場合、家畜糞と発酵資材を混合し野積みにし、切り返しなどの作業をして堆肥化させます。この切り返し作業中に最も強い臭気が発生し、風に流され周辺住宅より苦情が発生していました。

対策

排気口から出る臭気に対し消臭剤を接触させるように、排気口上に一定間隔でノズルを設置しました。通常時はタイマーで定期的に噴霧を行い、特に強いにおいが発生する切り返し作業時や周辺住宅に向かって風が吹く場合など、用時噴霧が行われる機能を噴霧装置に備えました。

排気口(噴霧中)

施設内(噴霧中)

結果

発生するにおいの強さや、苦情が発生しやすい気象条件を考慮に入れて消臭剤を噴霧したことにより苦情が減少しました。
また、最適な希釈倍率の算出や風向風速計との連動噴霧やタイマー運転噴霧によりランニングコストも抑えることができました。

CASE.3 / 鉄の錆びたような臭い
電気炉メーカーにおける対策

概要

電気炉メーカーとは、鉄スクラップ(屑鉄)を原料として、電気炉で棒綱や鋼板などの普通綱を生産する鉄鋼メーカーです。この棒綱を製造する工程で発生する「鉄の錆びたような臭い」が、工場東側の住宅地へ漂い、苦情が発生しました。
調査の結果、苦情は冬場に集中しており、この土地特有の「冬の西風」が、原因であることが分かりました。

対策

建屋集塵機から排出される臭気と消臭剤との接触効率を高めるため、排気ファン出口付近の両側に排気流量に見合う本数のノズルを設置しました。排気ダクト内にノズルを設置するため、メンテナンスの簡便性も考慮し開閉パネル式としました。またランニングコストを抑えるため、苦情が発生しやすい西風が吹く時に噴霧するシステムを導入しました。

ノズル噴霧前

ノズル噴霧中

結果

消臭剤によって「鉄の錆びたようなにおい」の臭質を変化させ、さらに風向風速計と連動させたシステムにより、ランニングコストを抑えつつ、苦情発生を効率的に低減することができました。
においの苦情は「ヒトの嗅覚」に起因するため、その対策においても「ヒトの嗅覚」による評価が不可欠です。消臭剤選定試験、および現場実機テストにおいて官能評価を行い、その試験結果から有効な対策方法を導き出すことができました。


装置ユニット内部

CASE.4 / 臭気調査
臭気発生源の特定とその評価

概要

工場近くに商業施設やマンションが建ち並ぶようになり、周辺施設、住民より苦情が発生するようになりました。

対策

臭気発生源の調査と臭気指数規制における現状確認をするために以下の測定を実施しました。

  • 脱臭装置の効果確認を毎月定期的に実施
  • 各施設での臭気測定を実施(不定期)
  • ★の敷地境界線臭気指数測定を年2~4回実施

結果

測定結果に基づき、各施設担当者に生産工程、操業時間等の改善を提案致しました。
提案を基に、各施設での臭気基準値の設定や脱臭装置の設置などの臭気対策の取り組みが進められました。各施設の臭気対策は工場全体の臭気対策となり、結果として苦情件数は、確実に減少しました。

 

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